超短いフーさんSSその14

超短いフーさんSSその14


はっはっはー、ビール飲んでFGOの火種集めながらかいちゃったぜーw



 カトレア来襲と言うニュースは、裏社会に激震を齎せた。

 つうか、フレンツェ女から「うちのコたちって大丈夫だよね、ね!?」という確認が何回も来ているあたりで把握しやすいだろう。
 逆にヴァリエールからは何の連絡も無い。
 あとEU議会からも何の連絡も無い。

 うん、表の政治は関わることを拒絶したのだろう事が知れる。

 とはいえ、巨乳で美人でほんわかさんという見た目なため、ご近所さんが絶叫なレベルで大人気。
 近所の猫も犬もカラスもスズメも喜び勇んで現れて、彼女の餌付けに集って行く。
 つうか、野良だろうと飼いだろうと関係なし。
 ペットだろうと関係なしで「喰っちまう」ということで、彼女は地元で「ペットイーター」とか言われていたはずだ。
 もちろん、食料的に食べてしまうのではなく。
 飼い主以上に信頼を得てしまうという現実を「喰う」と称しているのだが。

「うふふふ、日本はいい国ですね」

 朝の散歩から戻ってきたカトレアであったが、その彼女に付き従うように犬猫軍団が。
 さらにちょっと離れてカメラを構えたストーカ系男子が数名。
 朝から元気な話である。

「お姉さま。犬猫はまだいいけど、さらに背後にいる『萌えない』ゴミは何とかしてほしいんだけど」
「あらあら、ルイズ。私が直接何とかしていいのかしら?」
「・・・ぐぅっ」

 ぎゅっと押しつぶされるかのような呻きを上げるルイズはさておいて。
 新規のストーカー男子が古参のストーカー女子と場所取りで揉め始めた。
 うん、ストーカー女子は弓兵団系、男子はカトレア系と。
 警察の介入もないおかげか、男女別々の系統でストーカーが多いこと多いこと。
 流石に傷害事件は起きていないけど、ストーカー同士が揉めて殴り合いになることもしばしばなので、何とかしないといかんのだろうなぁ。

「どうにかできるの?」
「まぁ、暗闘を公開決闘に変えるぐらいのプランならある」

 簡単異言えば、ストーカーという変質者達を「ファン」というオタクに変換してしまおう、というもの。

「げぇ、それって母国にも日本にもある流れじゃない」
「まぁ、社会的判断という奴だな」

 いわゆるオタク、と言う人種のカテゴリーは、一般人に理解されがたい。
 逆に言おう、理解できないモノをオタクとして線引きして迫害する流れが存在する。
 ドモリ易い人間、人と視線が合わせられない人間、絶えず本を読んでる暗い奴、そう、自称一般人というカテゴリーの人間から見て、自分の理解の出来ない人間を異端とし、オタクという世界に押し込もうとする。
 自分の世界にいない他人だ、理解の出来ない異人種だ、と。
 宗教差別や人種差別の根本と同質でありながら、差別している方には悪意のかけらもない場合すらある。
 自らオタクであることを理解している人間からすれば、対人関係でバランス感覚がない人間や空気が読めないコミュ障害という人間までオタクとして寄せてこられるのは迷惑千万なはなしで。
 人と人が関わり合うコアな空間だけに、対人的感覚や距離感を重要視される世界なのだ。
 そう言う意味では人間関係の距離感をつかめない人間を「ファン」として距離感管理する手法は、実に人間的手法なのではないかと思うのであります。

「明確な人種差別よね、フー」
「人種隔離政策と言わないだけ人道的でありますよ?」

 というわけで、AUO系財源を使ってストーカー系オタク用ファンクラブ団体を作ってみたら。

「思いの外、ウハウハです」
「・・・最低ね、フー」
「はっはっは」

 ルイズさんはカナリ冷たい視線でこっちを見てますが、周辺は平和になりました。
 弓兵団事務所一階のアンテナショップ「無限の萌精製」に集まっただけですが。
 この店には、弓兵団の見栄えのよい男子やカトレアさんのグッズが並んでいるだけの内容なので、元々ストーカー系客しかこないはずだったんだけど、なぜかリアルアイドル萌系の客が流れ込んできて、予想外に販売が延びている。
 この影響か、麻帆良女子やルイズさんあたりのブロマイドやトレーディングカードへの参戦要望まであったりして、わりとカオス。
 本格的に芸能活動をしてみませんかと表の方向からオファーまである。
 もちろん、忍さんからもアプローチがあるのだが。

「無理に誘うなら、お宅の旦那のブロマイドを全国にばらまく」
「・・・ごめんなさい」

 自他ともに認める病んでれ製造マシーンである某旦那。ブロマイドだけでもヤバいという自覚があるらしい。
 逆に、なのはちゃんは、こう、微妙。
 見た目で吸われる人気がでるレベルの美人なのだが、実物を見ると顧客が逃げ出す。
 うん、見た目で分かる「やばさ」は、さすが高町家といえる。

「ふーちゃん、なにか変なこと考えなかった?」
「まっさかー」
「・・・」

 目の前でLO風の格好をしている高町なのはさんだが、実際は各国のサーバーに潜り込んで情報工作中だったりする。
 さすがに魔法的核弾頭が国をまたいで移動してきちゃいましたという話を容認するだけの包容力を見せられる国は少ないので、情報面での裏工作をして無理矢理納得してもらおうという話になっている。
 元々は脳筋系だったなのはちゃんだが、ミッド系魔法に目覚めてからは理数系に強くなり、情報関係の処理能力が爆発的に上がってしまった。
 そんなわけで、彼女による情報工作部隊が様々な活躍をするようになったのである。
 逆に、このちゃんせっちゃんは、情報系ではなく霊能系に目覚めた。
 この活躍は表に出ないものが多いが、裏の世界ではバグだチートだと大騒ぎ。
 血筋的には目覚めてもおかしくない系統であったが、それでも呪術と霊能は系統が違うらしく、二系統魔法使いという扱いになるらしい。
 全く方向性が違いながら綿密に連携した関係。
 八卦掌と八極拳みたいな?
 いや、かなり脳筋解釈すぎたわ、反省。

「しかし、フーってすごいよな」
「え、なにが? サイト君」
「この事務所に、フーの自称彼女が集まってるのに、全く争う気配ねーじゃん」
「はっはっは、きみなぁ。自然発生的に集まった訳じゃねーんだから、それなりに工作してるに決まってんだろうが」
「・・・すげぇ、その爆弾処理技術を学びてぇわ」
「それはあれか、ルイズさん以外を囲う、と?」
「ないないない、ぜったいない!!

 うん、この反応こそ、正しき弓兵団。
 背後の殺気を感じたのだろう、真剣な顔で誠実さを醸し出しているが、発言がそれを裏切る。
 どんなに言葉を労しても、先ほどの「学びたい」発言は消え去らないのだ。




ちなみに、柳生じいさまが凸4にw
いつもの鯖情報は、いずれ時間をおいてw