GoTo よこっちFGO(予告版

GoTo よこっちFGO(予告版


☆まえがきー
 このよこっちは、稚作「GSFateっぽいもの」の作中から派生したよこっちです。
 ルートとしては、
 GS世界で終盤以降〜原作後
  >神魔過激派のテロで世界線から外れる
   +時間軸および肉体的成長時間バックドロップ
 Fate系世界に到着
 
 という流れになっております。


では、本編をどうぞ♪

 学校卒業後、シロちゃんは店を始めた。
 藤村組の後押しで、鉄板焼と和食と飲み屋とスイーツを扱うという謎店舗であったが、ものすごく流行っている。
 うん、やっぱ桜とアルトリアの看板効果であることは知れる。
 イリヤ姉は引き続き魔鈴さんの店の看板お姉ちゃんをしており、非常に人気が高くメディアでもデビューさせ違っていたが、まぁ、いろいろだ。

 で、俺はいろいろなバイトで喰ってきた。
 不良魔術師を刈ったり、不良錬金術師を刈ったり、なんだか狩人だわ、俺。
 時計塔やら穴蔵からの依頼とか、聖堂教会の依頼をふらふら受けいていたら、いつの間にか呪われた封印魔術師とか言われるようになってしまった。
 まぁ、いいんだが。
 この活動には恋や音々もついてくるので、およそ最強の布陣といえるのだが、やっぱりやりすぎが多いと言うことでお目付役がつく場合が少なくない。
 主に、凛ちゃんとかルヴィアとか。

 で、

 今回、人類なんたら機関の監査と言うことで、時計塔と穴蔵と聖堂教会からの共同指名依頼がありまして。
 鑑査目的なので大武装禁止となって、サーヴァントは置いてきたが、いつでも令呪で呼び出せるので意味はない。

 で、お目付役も、凛ちゃん・ルヴィアの赤青コンビとなってしまった。
 短時間なら友好的に会話できるだけの余裕が生まれた二人だが、移動時、こう、ものすごく空気が悪くなっており。
 エミさんと美神さんだってここまで険悪じゃねぇと言い切れるほど。
 その影響で、民間航空機を二度ほど搭乗拒否されてしまった。
 そんなわけで、三日ほど遅れての到着。
 できれば前もって施設の検査とかしたかったのに。
 そんな思いで二人をみたが、全く堪えたよう素無く牙を剥き合っている。

「ええかげんにせいよ」

 すぱーんとハリセンをたたき込み、とりあえず休戦させる。
 内容なんか聞いてやらん。
 仕事できてるのに自由気まますぎじゃ。

「忠夫〜」「タダオォ」

 甘えた声なんか出しても・・・

 瞬間、文珠で空間障壁を張った。
 これは猿神師匠の攻撃すら拒む特別製。

「「「!!」」」

 二人を抱き寄せつつ、突如発生した異常空間を観察。
 航空機の中の俺たちを空間攻撃するとか、どこの気狂いだ?
 そんな風に思いながら文珠の平行起動で周辺探査をしておかしいことに気づいた。
 なにも見えないから。
 いや、なにも存在しないのだ。
 どこかに転移されたわけでも、宇宙空間にいるわけでも、幻覚で覆われたわけでもない。

 なにも、本当になにも存在しないのだ。

「忠夫、これ、なに?」
「南下の攻撃かとおもったんやけど、ちょっとちがうかんじや」
「どういうことですの、タダオ」

 俺の感覚を話させてもらえば、突然世界の外に放り出された、そんな感じがすると話してみた。

「平行世界の転移かしら?」
「それでしたら、この魔具に反応があるはずですわ」

 ルヴィアの胸元から引っ張り出された水晶柱は、宝石剣のミニチュアの模型のようなもの。
 しかし空間把握にはトップクラスの性能を持つ。

「・・・つまり、本当に世界の外に放り出されたってこと?」
「逆に、世界全部が一瞬で消えた、つう可能性もない訳じゃねぇなぁ」
「「まっさかぁ」」

 苦笑いの俺たちであったが、まさか本当にそんなことが起きているとは思ってもいなかった。

 正直、感覚時間が頼りな俺たちの異常空間移動は、一つの寄港地を見つけることに成功した。
 そこは、明らかに科学的な障壁を張った施設。

「あそこがカルデア、ですかしら?」
「さすがね、あそこは無事ということかしら?」
「つうか、見える風景だけで言えば、あそこしか残ってねーんだろ、地球」

 いやなことをいったなぁ、と二人から頬をつねられたが、どうにか潜り込んでみれば、そこは地獄絵図であった。

「き、きみたちはどこから!?」
「も、もしかして、脱出経路が!!」
「た、たすけてくれぇ・・・」

 事情聴取をしてみると、
 ・施設内で爆発事故
 ・施設トップのほとんどが行方不明
 ・把握不能な大パニック
 ・なぜか始まったレイシフト実験
 ・現在状況調査中
 ・死亡者負傷者多数
 ・医療部門のトップの生存が今確認された
 
 とまぁ、そんな感じ。
 とりあえず、符術でがんがん治療をしながら施設中央へ進むと、赤毛が少し色抜けした感じのポニテ男性が周辺に指示を出しながら、軽くパニックになっていた。

「君たちはだれだい!! 誰でもいい、この緊急時に遊んでいられる寺院なっていないはずだ、最善を尽くしてくれ!!」

 血走った目で叫ばれたので、なぜか俺たちは両手をあげてホールドアップ。

「・・・おや、職員ではないが魔術師? ・・・あああああああ、もしかして、外部からの視察の!?」

「時計塔と穴蔵と聖堂教会からの依頼で本施設を視察にくる途中、なんか急に周辺空間が異常になったので、がんばってここまでやってきた横島です」
「時計塔からの視察情報と支援情報をもってやってきた、冬木の魔術師、遠坂です」
「魔術協会のロードからの書簡を持ち込んだ、エーデルフェルトです」

「・・・たすけてくれぇぇぇぇぇ」

 派手に鳴き声をあげたポニテ男を、鎮静府で静にさせてから俺は状況把握を行ったのであった。

 行方不明者の大半は死亡扱い。
 負傷者は治療府で応急処置。
 爆発中心にいた遺体を分類しているところで、奇妙な遺体を見つけた。
 ぼろぼろの即死状態なのに、なぜか魂の尾が離れていないのだ。
 なんつううか生身レベルで魂活動中といった感じ。
 これ、どこかで見たことあるなぁ、と思ったところで思い出した。
 そう、おキヌちゃんである。
 死んでもまた生きられる、と言い切った幽霊状態の時ってこんな感じじゃなかったか?
 凍結遺体と魂が、こんな感じでうっすらつながっていた気がする。

「忠夫、さすがにそれは手遅れよ」
「んー、科学的にも魔術的にもそうかもしれんが」

 何となく、霊感がささやく。
 そんなわけでできる限り手を打っておくことにした。

 遺体も見つからなかった行方不明者のうち、二名がレイシフト、疑似的な時空間移動をしていることが判明したそうだ。
 現在、その存在を固定し続けるために機材の全エネルギーを注いでいるそうで、爆破で半死半生の魔術師たちは放置していたのだが・・・

『なにやってるの! さっさと凍結処理なさい!!』
「ああああああ、そうか、そうだった!!」

 取り急ぎと、コフィンと呼ばれる装置に入ったままの魔術師たちが凍結処理されてゆく。
 まぁ、このまま二年ぐらい放置しても魔術師だし死なないだろう、うん。

 と、映像の向こうで無茶苦茶怒ってる少女と、俺が見つけた遺体は同一人物っぽいな。
 つまり、死亡状態で霊体だけ転移か。
 こりゃ、死を自覚してねぇな。
 まぁ、自覚しない方が壊れにくいしいいか。

『とろこで、部外者がうつってるんだけど、ロマニ、どういうこと!?』
「所長、本日予定されていた魔術協会の鑑査団の方々です」
『・・・あ』

 今気づいた、という感じで真っ青になっている彼女であるが、まぁこの変は無理な話をしても仕方がない。

「オルガマリー所長。現在は緊急事態であると把握しています。本件に関しましてはこっちに戻ってからお話としましょう」
『鑑査官に感謝します』

 優美な礼をみて、ルヴィアに負けてない魔術貴族であると認識させられた。

 様々な試練を乗り越えて、特異点に決着を付けたはずのオルガマリー所長率いる現地部隊。
 魔術的な素人のマスターと変則的なサーヴァント主軸でよくやり切ったと思う。
 ただ、それをよく思わないヤツもいた。

『・・・レフ』
「レフ教授、それはどういう事なんですか!!」

 通信越しで見えたのは、時計塔および穴蔵から要注意人物として重要監査対象と指定されていたレフという魔術師。
 さんざんオルガマリー所長をディズって、彼女の体を画面内のカルデアへ放り込もうとしているのが判る。

『はっはっは、死んでからマスターになれたなんて大笑いだねぇ、ああ、その功績をカルデアまで持ち帰るといい。ちょうど見届け役もきているようだからねぇ』
『いやぁぁぁぁ、わたしはまだなにもできていない、なにもなしとげていないぃぃぃぃ』

 涙を流して叫ぶオルガマリーに俺は叫ぶ。

「こい、信じて飛び込め。後は何とかしてやる!」
『・・・え?』
「後悔も絶望もまだまだ先の話だ。さっきいっただろ、後で話を聞くって!」
『!!!』

 抵抗していたオルガマリーの体が一気に脱力したかと思うと、飛び込むように彼女が消えた。
 瞬間、空間的に現れたその霊体を「つかんで」修復済みの元遺体に滑り込ませる。

「よし、リスタート!」

 わずかな電撃を彼女の体に流しただけで、鼓動は刻みはじめ、血の気が戻り始めた。

『・・・な、ばかな! オルガマリーは死んでいたはずだ!?』
「はっはっは、卑怯結構メリケン粉ってな。昔、ある医者はこんな事をいってたぜ、『死よ、驕ること無かれ』ってな」

 ぐがーと叫び声をあげる似非紳士(へんたい)緑をBGMにレイシフトが終了されてゆく。
 使用されたと思われるコフィンに帰還完了サインが点灯し、現地スタッフの帰還が確認された。
 かなり無理のあるレイシフトだったらしく、現地スタッフである魔術師はそのまま医療区画に。
 変則的サーヴァントもまた医療区画に連れて行かれた。

 とりあえず、人類史が消滅状態な現状。
 これを回復させるために七つの拠点の異常を改修するというのが現在のカルデアの使命。
 つうか、それをしないとカルデア以外地球全滅という状態が解消されないと言うわけだ。
 昔あったよなぁ、日本沈没とか、日本以外全部沈没とか・・・。

「多くのスタッフの延命や治療までしていただいて、こんなお願いをするのは心苦しいのですが・・・」

 会議室で設備説明というか現状説明を俺たちにしたオルガマリー所長。
 深々と頭を下げてみせた。

「どうか、冬木の聖杯戦争経験者として、タダオ=ヨコシマ、リン=トオサカ、そして高レベル魔術師としてエーデルフェルト卿のご協力をいただきたくお願いいたします」

 完全な白紙契約書まで持ち出している姿はいっそ哀れであるが・・・

「お引き受けします」

 条件とか、契約内容とか、そういう面倒な話はおいておこう。
 まず、この世界を、俺たちの未来を取り戻さないことには話が始まらないのだから。

「ええよな、凛ちゃん、ルヴィア」
「流石にね、ここで報酬とか叫ぶつもりはないわ」
「ふっふっふ、得られる報酬が救世主の名ですか。それは恐ろしく高いものですわね」

 まぁ、報酬とかゴネて世界が終わったままでは困るしね。

「と、ところで、ヨコシマ様。よろしければお名前で呼んでよろしいでしょうか?」
「ええで」
「タ、タダオ様♪」




あとがき〜
 というわけで、予告とはちょっと違うかたちでしたが、よこっち+FGO でした。
 まぁ、ほかの企画ものの方が進んでいるので、こっちは年末企画用のネタ振りという事でw



原作名:FateGO