第二十六話

第二十六話


どもども、神代系チートタイムです。
お休み中のひと時の何かになれば、というわけで。
お楽しみいただければ幸いです。



 VR関連技術と言うことで、VRコスプレやVR観光、さらにはVR内授業なんていうのも発展しているわけだが、正直、忙しすぎた。
 単純にVR化出来ない業務が私生活を圧迫してきており、本気で業務委託しようかと考えていたところであることに気づいた。
 VRギアをつけたまま事務仕事をしていたら、視線で追従処理が出来るようになったのだ。
 文字入力やファイル処理などは微妙に追いつかないが、概念処理や計算代行などは結構うまくできるようになっている。
 視覚というか視線入力で直接データ処理したり、視覚的情報に前データ処理を回せると言うことで「ダイレクト・リンクシステム(D.L.S)」と名付けた入出力装置だが、これ、結構な適正が必要なものであった。
 超曰く、3D視覚で4D処理を処理をしているようなものなので、当たり前に全員出来る処理ではない、とのこと。
 まぁ、当然のように超も適合し、

「これスゴいヨ! 最高ネ!!」

 と処理する仕事を数倍増して行っていた。

 まぁ、人に読ませる報告書や企画書はリアルで書かなければならないので簡単には行かないのだが、それでもDLSによる処理が出来るようになった分野の処理量は大きく、思いの外業務負担時間が減った。
 DLSに適合した人材は多くはないが少なくもない。
 視覚・聴覚を新たなるインターフェイスとするデバイスだけに、難聴者や視覚障害者差別だとかなんだとか言う話もあったが、別次元での適合が判明したのだ。
 そう、生まれたときからの視覚障害者や聴覚障害者で使われていなかった聴覚野や視覚野をDLSバッファとして訓練することで、視覚ではない視覚による事務処理や聴覚ではない聴覚によるデータ処理を可能とすることが分かったのだ。

 もちろん、現実の事務処理と同等というわけではない。
 でも、全く出来なかった分野に対するアプローチとしては破格で、あまりにも別角度すぎるものの歓迎される流れであった。

「DLSという技術は、新人類史における光明である」

 UN人権委員会で議長声明があったわけだが、もちろん生まれたばかりの技術だし技術蓄積が未だ終わっていないものだ。
 人体への悪影響なども分かっていない段階で早すぎる声明ではないかと思ったが、まぁ、裏がある。
 それもかなり率直な等で。
 いわゆるUNによる研究期間を設立するので技術提供してほしいという、そんな内容。
 もちろん、こっちの要望は出来る限り受け入れる、と言ってくれたので、正面から条件をたたきつけてみた。

「他人に技術を盗んで自分の技術だと言い張って、研鑽も努力もしないまま技術立国を標榜する『ある国』を完全排斥してください」

 この話、速攻で世界拡散されたところ、切れた国は一国のみ。
 まぁ、これに反応したということは自覚があるということです。

「風間、お前、おかしいんじゃないか!?」

 某国からの留学生に闇討ちされましたよ、ええ。
 当然のことながら闇討ちしに来た全員を捕縛して警察に引き渡したんですが、彼ら曰く、捕縛された男性全員をおれ一人で暴行したそうです。
 無抵抗に逃げまどう自分たちを追いつめて、殴る蹴るの暴行をしたそうですよ、俺。
 当然、こういう事態の際には撮影をかかさない俺による「現場撮影動画」を公開したところ、偽造だ合成だと大騒ぎになったらしい。
 麻帆良学園都市の方は俺の証言を採用して留学生達の除籍と留学目的による入国許可の停止をしたところ、日帝の陰謀だとか優秀な人材への国籍差別だとかの更なる大騒ぎに。

 この騒ぎは関東周辺に留学している一部留学生にまで広がり、暴力的なデモや暴動的なデモに発展したため、即時捕縛・国外退去とすばらしい連携になったという。
 うん、もうかかりたくないから縁を切っているんだけどね。

 野党の某党首は、俺が特定国家を拒絶したことによって起きた騒ぎなのだから責任をとらせるべきだとか言い始め、同調する民放局も少なくなかったが結局はいつもの偏向報道に流れることはなかった。
 これは「金」で番組製作会社の頬を叩いたが故ともいえるのだが、それ以上に新しいメディアともいえるDLSの取材が出来ないことへのストレスが高じたが故ともいえる。
 そう、某野党党首の意見に同調してあおった局からの取材は一切断っていたし、名前を出すことも拒絶するという徹底的な排除を行ったのだ。
 加えると、DLS技術自体、加納さん経由で政府管理を打診しているし、某野党が政権を執ったら契約終了というところまで話も進めている。

 いや、もちろん、政権与党万歳という話じゃない。
 だが、野党の大半が国外勢力に尻尾を振る売国奴ばかりだというのが気に入らないだけだ。
 何かともの申せる立場に立ったら、かならずしようと思っていた行動だけに、少しすっきり。

 苛烈な反応すぎてメディアも俺の扱いをしかねるという空気を作れたのは平和な時間を謳歌する意味においても十分すぎる利益だろうと思う俺であった。

 

 VRロボ設計用アプリケーション「ドラフター」は、民生用とプロ用が存在する。
 民生用は「ドラフター」というそのままの名前だが、プロ用は「ハイドラフター」と、一線を画する名前と性能を持っている。
 簡単に言うと、ドラフターは民間向上レベルの改造がメイン。ハイドラフターは部品単位、ネジ一本から作り上げられるものである。
 それ故にデータ量が莫大になるのだが、喜々として1から作り上げるマゾい人間も少なくない。
 超もその一人で、わりと趣味で13m級茶々丸を組み上げていたりする。
 博士も作っているが、どちらかというと「茶々丸絡繰大将軍」と言った風情で、姫武者ロボという感じになっている。
 俺の方も一応作っているのだが、あまり意外性がないので困っている。

「風間サン、マジでいってるカ?」
「合体変形は二世代先の機能ですよ?」

 でもなぁ、うん、結構弱いぞ?

「ボルフォ○クから変形してビ○クボルフォ○クってどこかオカシイネェ!」
「リアルエミュレート空間で合体変形ロボとか、アリエませんからぁ!」

 つっこみが激しいお二人だが、大型ロボなんだから遊びがなくちゃおもしろくないのですよ。

「休憩時間だから何しててもいいけど、それすら仕事になっちゃってない?」
「ゆーちゃんや、それは宿命なのです」

 二次元魔法研究会のクラブ棟内の休憩室での話であったが、DSLの導入によりどこでも本格的な仕事が出来るものだから、俺も超も聡美ちゃんもモバイルオフィス状態でいつでもお仕事状態に入ってしまう。
 仕事なんていつまで立っても減らないので、時間が出来たときに処理しないといつまでも寝ることが出来ない。
 まぁ、物理制限や時間制限があるモノについては、電光石火で○ーソン処理ですが。
 それでも終わりが見えないと言うのだから恐ろしい話である。

「ところで、風間さん」
「なんだい、聡美ちゃん」
「・・・イングラムのデータ、もらえません?」

 最近、聡美ちゃんもいろいろと考えるようになったらしく、1から開発にこだわることがなくなった。
 まぁ、作りたいモノがあるんだろうけど。

「ピースメーカでも作るの?」
「・・・ゼロです」
「そっか」

 思わずウンウンうなずいてしまった。

「実際の殴り合いには弱いけど、いいの?」
「あの映画は私が感じた機動ロボの原型です」

 なるほど。
 俺やキリぽんがサイバーするのと同じ方向性だろう。
 理解できる。

「何なら、俺の方で組んでもいいけど?」

 その手の素組は得意です。

「やらせてください」

 うん、そのプライドもよし。

「わかった。1号機(アルフォンス)と二号機と三号機の個別データで渡すから、参考にして」
「・・・やっぱり三号機まで作ってましたか」
「そりゃねぇ」

 1号機と二号機は、まぁ、ヘッドデザインが違うだけだが、三号機は電子戦用という設定があるのでいろいろと手を加えましたとも。
 同じ勢いで、ブリアレオス=ヘカトンケイルなんてアバターも作ったのだが、わりとお気に入りw

「風間サン、レイバーサイズのレギュレーションモあった方がおもしろくないかネ?」
「そうなると、マジで格闘戦になっちゃうんだよなぁ」

 あのサイズに大型銃器や飛行能力を仕込むことは出来ない。
 というか出来ない訳じゃないが、短時間飛行とか滑空とかになってしまう。
 選択肢としておもしろいものではない。
 ・・・いや、そうじゃないか。
 跳躍、滑空、急降下・・・
 あれ? なんかイメージが・・・

「乗ってる人間がミキサーイン状態になるけど」
「それでも、おもしろいと思う人間がいると思うヨ」

 イメージしてみたら、思いの外おもしろそうであった。
 そう、飛んではいけない空間で跳躍をして狙撃されそうになるのを避けつつ急降下。
 無限にわき出す敵を掃討するモードと、チームに別れたロボ同士のチーム戦。
 人類の敵を戦闘で押さえつつ、国家間の不和があるため人類同士での戦闘もある。
 やべぇ、仲間内で削りあいすぎると人類の敵勢力が爆発的に増えてゲームオーバーとか。
 ・・・どうしよう、おもしろいかも知れないと思ってしまった。

「敵勢力の戦力が肝だな」
「そうネ。真っ向から戦争しても生身では敵達に勝てない、そんなレベルの敵が必要ネ」
「・・・対人類ではアリエませんから、地球外生物になるんでしょうか?」

 おかしい、レイバーで始まった話が戦術機になってきている気が・・・。
 どうにか方向修正しないと、SAN値直葬騒動が始まってしまうのではないでしょうか!?
 いや、もしかすると、宇宙空間機動戦闘で、推進材やエネルギーに制限があり・・・うん、モロ「シ○ニアの騎○」だわ、うん。
 どっちも勝つための方程式が見えないと言う絶望感は一緒。
 片方は地上に縫いつけられ、片方は宇宙で放浪。
 ・・・そういう意味では移民船団で謎の存在と会敵、種族をかけた生存戦闘・・・やべぇ、魔法世界が透けて見える、ヘイト高すぎではまずいわ。

 この辺の調整はプロのゲーム屋に任せるとして、俺と超からのアイデアとしてメール送付したのだが、次世代新ステージとして計画準備が始まると返信があったのは、送付後、半日のことであった。

「はえーよ、どんだけ気合い入ってるんだよ」

 

 すでに長船さんあたりはオリジナルコアシステムを構築しており、より高速に、より大容量をコンパクトな形に納めるアプリケーションをパテント登録済み。
 サーバーシステムにもマザーシステムにも負担が小さいことから、独自に収入として運営側も認めている。
 このアプリが各自に行き渡れば、もしかするとナローバンドでの接続による対戦が可能になるかもしれないと言う夢もあったり無かったり。
 これを機に、デッカーやコニージャパンも人材確保に乗り出しつつあったが、着ぐるみ社員という待遇を許可するかどうかで人事会議は大揉めだとか。
 逆に、全く違う業界の父系コンビニ会社本社は、是非とも実現したいという着ぐるみ社員だとか。
 常時ポ○タ系になることは間違いないが、わりと細かな設定差があるポ○タならば、それなりに楽しいのではないかという話もある。

 そんな最中、やはり劣化コピーを作り出した国がある。
 視覚代行デバイスとしてVR端末を無理矢理改造したもので、国内のみで大々的な販売を行ったものの、目が見えなくなった、視覚神経が焼き切れた、脳に障害を負ったと訴えが続き、大きなニュースとなっていた。
 訴えられた某国企業は当初「ブラックカスタマー」と被害者を逆訴訟し、あり得ない使い方をしたからそうなったんだと声高に訴えたとか。
 が、被害者の数が三桁に届いた段階で意見を翻した。

「日本製部品による暴走が原因であった。すべては日本の部品が悪い、と」

 日本に責任を被せた時点でVR部品の出所が、麻帆良関係だとしれたわけだが、もちろん俺たちは部品単位での出荷なんてしていない。
 そんなけで、政府経由で部品販売していないことを公表してもらい、どう考えても道理に合わない話だと反論してもらった。
 この反論に対して、自信満々に端末のシリアルを公表した某国であるが、すべてがおかしかった。
 何しろ、公表されたシリアルは三台分だけであり、そして盗難届がでているものだったから。
 その盗難自体も海外で盗難されたもので、なぜそんなものを持っているのかを逆に説明しろと各国からの非難囂々。
 加えて、被害者の家族が分解した某国製VR端末には発表されたものと同じシリアルが12件ほど公表された。
 つまり、シリアル番号まで偽装してコピーした粗悪部品を乱造して一般市民に被害を加えたという事である。
 この事実に頭痛を覚えた俺と超。
 なにしろそういう事故がないように様々な防御措置をしているVR端末の信用を、バカの乱造で地に落としたのだから。
 これ幸いと人々の生活を脅かす技術を世界配布した罪は重い、謝罪と賠償を、とか言い始める某国。
 これに対し、日本政府は苦笑いで言った。

「車であっても自転車であっても、一般常識と正確な運用があっても事故があります。精密に正確にこれ以上ない製品を作り上げたとしても、です。しかしながら、某国で乱造された機器は必要抑制部品の大半を組み込んでいないことが公表写真でわかっています。ブレーキもハンドルもない車や自転車で公道を走れば、どんな事故が起きるかなど自明の理です。はっきり言いましょう、言いがかりはおやめなさい。これ以上、我が国の技術を侮辱するのであれば、一切の交流をやめさせていただきます」

 それは鮮烈な断交宣言であった。

 すでに先のUN議会における先例で、敵国事項まで持ち出している某国への国民感情はマイナスに振り切れており、地上波やBS派から某国系番組が消えて久しい。
 そんな日本が、某国を切り離した、と某国業界は大騒ぎとなっていた。
 すでに一般市民レベルまで理解されているが、某国の一般工業技術は先進国のレベルに達していない。
 どこかで作った部品やマザーマシンをマニュアル通りに動かして説明書通りに組み立てて、それで「開発した」と胸を張る程度の力しかないのだ。
 その多くが日本に依存するものであり、断交によって供給が途絶えれば、業界企業の2/3が干上がる。
 つまり中小企業の8割が閉業するだろう。
 これに危機感を覚えているのは一部だけ。
 木っ端企業がつぶれるなら財閥企業の春だとまで思っている。

 もちろん、幻想だ。

 すでに国民の収入を超えた支出物価により、大半の人間が借金にまみれている。
 その借金が国内企業に頼ったものであればまだましであるが、多く海外企業の出資にまかなわれている。
 つまり、流通資本の大半を海外に握られている状態だといえる。
 加え、銀行資本、財閥資本の8割までが海外資本だと聞けば、国内中小企業の壊滅が何を意味するかわかりすぎるぐらいわかるだろう。
 企業、資本、銀行の大半が海外にあると行うことは、国が得られる税の大半が海外に流出すると言うことと同じ。
 某国におけるここ数年の税収不足による公共事業縮小と国内不景気の根本がここに集約されると言っていいだろう。
 これに対抗する資金が某国にはない。
 だからこそ、ことさら反日活動で国民の感覚を麻痺させて、半身不随になっている国内事情の大半の責任は日本にあると騙し続けているのだ。

 もう、三流テキ屋国家と言っていい。

 国家自体がそんな状態なのに、恒常的に終わらない中抜き文化。
 本気で滅亡待った無しという状態なのを理解していない。
 いや、政府中枢部においては理解していないわけではない。
 しかし日本という国に頭を下げてしまっては、国民感情に逆らう政府と言うことで、再び弾劾されてしまう。
 そういう意味では、すでに「詰み」なのだろう。
 外交経由で、該当企業は一企業相手なのだから国家間の争いに発展させないで、我が国に土下座させればいいとかいう提案が某国外交部からあったそうだが、外務省はばっさりと切り捨てたとのこと。

「我が国に全く非が無く、我が国の企業にも全く非がない。さらに言えば、非の大半が某国企業にあり、こちらは被害者であることが間違いないのに土下座しろですか? それはどんな理由ですか? 国際的に公表してもいい案件ですか?」

 もう、戦争寸前だと言っていいだろう。

 もちろん日本という国は戦争という行為を否定するための憲法を持っている。
 たとえ自衛隊という軍事組織をもち、集団運営が可能なレベルにあったとしても、戦争という交渉をしない憲法を持っている。
 が、例外がある。

「自衛」である。

 領空侵犯、領海侵犯、国土への不法侵入等々。
 日本という国を、国土を、国民を守るための力を持つ、そんな事実。
 これを放棄しろなどという左向きの方々は多いが、基本的に言っていることが論理的ではないので相手にはできない。
 日本という国がいかに暴力を放棄しても、これ幸いと進行してくる国があることが間違いない限り、維持しなければならない力の一つなのだから。

 ともあれ、麻帆良周辺どころか関東近県から某国人が排除され、強制帰国対象となったわけだ。
 これにあわせて某国内でも国内日本人の排斥を行っており、強制帰国が行われているのだが、わりとその差が大きい。
 日本側は日本政府が航空機代をだしているが、某国は日本人を対象に金品や貴金属を無理矢理むしり取って帰国させているそうだ。
 曰く、我が国で購入された我が国の財産ならば返納して当然である、とかなんとか。
 この行為自体、某国政府は大きく否定したが、欧米人による動画撮影によって動画サイトに公表され、人権屋どもが狂乱の騒ぎを起こしている。
 どこに正義があるかなんて言う話はさておいて。
 どこに悪がいるかはよく分かる話であった。

 対抗動画として、日本の成田で財産を奪われた、という某国男性の動画が公表されたが、説得力が全くないと評判である。
 なにしろ、某国人を送り出す際、成田ではなく羽田から送り出していたから。

 この状況で逆ギレして「日帝の陰謀」とか「恐ろしく卑怯な罠」とか騒ぐのだから頭の痛い話だろう。

 この状況こそがDLS研究へ某国を除くと言った真実です、と記者会見したところ、海外メディアも含めて大いに納得の拍手にあふれた。
 国内民放もさすがに偏向しないでそのままの内容を流し、国内企業のクリーンさと、今回の事故がDLS技術を正しく理解しないで使用したために起きたものであることが繰り返し流された。
 そんな説明報道の中で、面白い比喩があった。
 どんなに高性能の天体望遠鏡でも、太陽を直接目で見たら網膜破損に至ります、というもの。
 実に正しい見解だろう。
 で、VR技術には、その手の事故に対する制御技術が満載されているのだが、かなり応用科学の極限に至る技が詰め込まれているので、見た目だけでは理解できない、だから不要なダミー装置としてオミットしたのだろう、と解説しているのを聞いて、本気で政府が国内企業擁護に走り始めたと感じる。
 正直、どこかの官僚が先走ってバカな要求をしてくると思ってたんだけど、さすがに今回は無かったようだ。

 

 麻帆良学園大学部工学科でも、DLSの積極的な応用研究が始まった。
 機器の安全性を証明しつつ、大量のデータ処理を可能とするDLSの将来性が工学科の学生を刺激したようだ。
 けして肉眼では見ることが出来ないはずの光景を視覚でとらえることが出来た、という感想こそが全てだろう。
 電波望遠鏡やドップラーレーダー画像などをDLSで処理した際の効果は絶大で。
 新時代のディバイスであると絶賛されている。

 まぁVR系の技術なので、細かに魔力収集はしてるんですがね。

「こっそり収集、実にコッソリネ」
「ネコババと言っていいレベルなので、きにすんな」

 かたくなに某国を拒んでいる事情はこの辺もある。
 あの国に救世行為をさせてしまうと、何かと理由を付けてタカリ行為をすることが間違いないので、救われる魔法世界も大迷惑を被ることになってしまうのだ。
 加えて言おう、あの国は、MMににも通じる「自分たち至上主義」なので、ヘラス帝国なんかはじめから土人扱いになることが分かってしまっている。
 そんな人種差別絶対確定人種を、あの気の良い連中に関わらせることなど不可能というのが俺の判断。
 いや向こうの外交官だってバカじゃないから、それなりに抵抗うるだろう。
 しかし、救世行為に関わったと言う事実一つだけを掲げて全てをよこせ、頭を地につけて土下座しろと要求するのが彼らの特性だ。
 はじめから関わらせないのが全世界のためといえる。
 この辺のコンセンサスは魔法世界の「旧世界」側とも調整できており、日本が強気で頑張っていても世界的な圧力が皆無なのはその影響もある。

 コッソリ始めた救世行為。
 活動と言うにはコッソリで、行動と言うには後ろ暗い。
 しかし、しかし。
 始まりの一歩といえる「こと」は始まったのは間違いないだろう。




というわけで、いつもの内容ですが、某国では日本という国がそういうことをする国だと公言しています。
まぁあれです、他人を理解する足掛かりが自分を基準にしている、という点に尽きるでしょう。

では、神代はそういう人間だから某国がそう見えるのかって?
やだなぁ、目の前で醜態をさらしている某国をそのまま書いているのに、なんでそんな誤解がw